野中ともよ実行委員長からのお礼の言葉
Posted in いのちの森 2010
21世紀という あたらしい1000年のページを
少し ドキドキしながら捲って 丁度10年目です
夢と希望の新世紀を味わうどころか
私たちは これまで
とんでもない生き方を重ねてきてしまったことを
とんでもないかたちで確認する10年でもあったと思います
洪水 水不足 資源の枯渇 疫病 温暖化・・・そして 金融資本主義の崩壊
100年に一度 という表現がおどり
狼狽えて 沈んで 閉塞に心閉ざしてしまいたくなる
そんな毎日が テレビや新聞にもあふれます
私たちは どこからきて、どこへいくのか?
もう一度 生きている ということを
いま一度 生かされている いのち のことを
しっかりと ゆったりと ふかく 考えてみたい
2009年のアースデイ東京で
だから この いのちの森をひらきたい とおもいました
全国から おなじおもいを ぎゅっとおヘソに抱えている仲間が
集いました
大都会の真ん中で 鎮守の森として
まるで原生林のように たくさんのいのちを育んできてくれた
明治神宮の森が その ふかい懐を そっとあけてくださいました
法螺貝のしらべで 幕が開き
アフリカやアメリカ、オーストラリアの先住民たちから受け継がれてきた
伝統楽器が クラシックの弦楽奏のしらべが ウクレレが・・・
原始フラやケニアの舞いも・・・
アメリカインディアン スー族のティピ(テント)のまわりには
世界を歩く“ピースウォーカー”たちをかこむ 語りの輪が
ヨーガの輪 アロマの輪 お絵描きの輪 どろんこ遊びの輪・・・
ほんとうに 穏やかで 幸福な時間を もりの木々が見守ってくれました
大地に はだしで ヨーガしました
葉っぱたちは 東京フィルの弦楽の調べを 受け取ってくれました
子どもたちが描いてくれた 森への絵手紙は
枝を結ぶ紐につるして 風に運んでもらいました
風が森の奥へたくさんの 笑顔をとどけてくれました
じっと目を閉じて 耳と心とからだをといて
そう 身体じゅうの毛穴をあけて 森の中で 深呼吸
長い 地球の歴史、
いえ もっと大きく深い 宇宙の歴史の視座からみてごらん
今日のように日常が滅茶苦茶になったのは
そうなるようにやってきたから だけのこと
そう あたりまえの結果が いま おきているだけのこと
ただ、予想する能力も想像力もなかったから
いま 慌てふためいている それだけのこと
だから おびえないで あせらないで おおきく息をすって はいて
しかりと 動きだせばいい
変えることより 変わること それだけのこと
二日目には 芝生から屋内へ
この惑星を測るNASAのデータを 透きとおるヴィジュアルにして
世界の先住民を 訪ね歩く旅の ヴィジュアルリポートを
そして
地球交響曲(ガイアシンフォニー)から アーヴィンラズロ博士篇を観ました
“ワールドシフト”−−−生き方を すこし変える すこしずらしてみる
なにを? どうやって? いつから? なんのために?
シンポジュームというやりかたで さまざまな考え方をぶつけた
創発の時間でした
“ワールドシフトネットワークジャパン”の輪が また大きく繫がりました
すべての いのちあるものに
いえ
声なき 土に 岩に 水にこそ 神々がやどるから・・・
遠い 先達の 敬虔な じねんへの心が今も生きる
鎮守の森には やおよろずの神々が 微笑んでいるようにも思えてきます
この企みに 参画してくださった すべての方々に
こころからの 感謝を捧げます
みなさんの 毎日に 穏やかな あの日の風が流れ続けますように
また 来年 出会えることを 夢みながら・・・
ありがとうございました
いのちの森実行委員長 野中ともよ
(2009年5月2日)