いのちの森づくりプロジェクトで東北へ行ってきました!

2012年度より始まった年間を通じて日本に森を広げる活動、いのちの森づくりプロジェクト。

東日本大震災から時間を経ても被災地ではまだまだ多くの問題を抱えている状況てす。そのような中、いのちの森として何かできないかと考え、現在、NPO法人日本の森バイオマスネットワークNPO法人響との協働で日本各地で明治神宮の森のどんぐりの子供たちを育て、東北の森づくりの場へお届けするプロジェクトを進行中です。

2013年の今年は、昨年2012年秋に第1弾としてエコラの森に仮植えを行った苗木たちを掘り起こして東北の森づくりの場にお配りしたり、また新たな苗木たちをエコラの森へ仮植えする作業を行いました。

2013年10月27日(土)、台風と並走するように苗木たちと一緒に老若男女5名のメンバーで雨の東北道を宮城県へ向かいました。
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苗木の仮植え場所であるエコラの森に到着するころには、台風も通り過ぎて(逸れた?)雨もあがり、新たな苗木を植えたり、冬の降雪に備えて添木を打ち直したり、草取りをする等、順調に作業できました。
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作業が終わるころには太陽も顔を出してくれていました。 2013-10-26 15.45.40

こちらは、ちょっと遠目でわかりづらいですが(汗)エコラの森の草刈隊、4頭のジャージー牛さんたち。普段は彼女たちが下草をもぐもぐ食べてくれています。
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日没前に作業を無事終えて、この日はエコラの森の入り口にある山小屋(森小屋?)に宿泊。

翌日10月28日(日)は、地域の森づくりの場へ苗木をお届けです。
お世話になった山小屋を出発。
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まずは、宮城県登米市にある「手のひらに太陽の家」を訪問。
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手のひらに太陽の家は、地元の木材や再生可能エネルギーを活用する復興のモデルとなる施設で、福島のこどもたちの保養滞在の受入れを行っています。
今回新たな苗木のお届けはなかったのですが、2012年の上棟式と開所式に記念植樹した苗木たちの様子を見に伺いました。
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スタッフのみなさんや訪れた方々に大事にしていただき、上棟式で玄関前の植えられた小さな苗木たちも大きくなり、開所式のときに植えられた大きな若木たちも元気にしていました。

次に向かったのは、宮城県石巻市の観音寺。
こちらでは、鎮魂と復興を祈る桜の森づくり「手あわせ桜プロジェクト」が進められており、今回いのちの森の苗木も一緒に植樹させていただきました。
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山の中腹から望むのは東日本大震災の津波で多くの犠牲者を出した沿岸部の方角だそうです。
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桜と一緒に立派な森になってくれるよう、私たちも祈りをこめて植樹しました。

そして最後に向かったのは、宮城県石巻市の伊去波夜和氣命神社(通称 渡波明神社)。
今回、被災地の復旧復興に尽力されているNPO法人スマイルシードさんにいのちの森の苗木を提供させていただけることとなり、苗木たちを渡波明神社さんのご厚意で境内に一時お預かりいただきました。苗木たちはここを拠点にスマイルシードさんの活動を通じて地域の森づくりの場へと旅立っていきます。
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渡波明神社の大國宮司のお話では、この渡波地区の榊が明治神宮に植えられたとのこと。そんな過去のご縁が今回の新たなご縁を結んでくれたのかもしれません。
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いのちの森プロジェクトの苗木たちは、明治神宮の森で採取したどんぐりから育てた苗木を全国の森づくりの場へとお返ししていくNPO法人響の緑化推進事業の活動に参加する多くの人たちの手によって大切に育てられた苗木たちです。

そして苗木の親である明治神宮の森の木々は93年前日本全国から集まった献木たちとその子孫。荒地だった場所に先人の知恵と手によって造られ守られてきたこの森は100年ちかくたった今、立派な森へと成長しました。

たくさんの人の手によって造られた森の木々のどんぐりからたくさんの人の手で苗木を育て、そしてその苗木がまた新たにたくさんの人の手によって植えられます。

100年前に造られた森と同じように、新たな森も立派な「いのちの森」に育ってくれることを願ってやみません。

いのちの森づくりプロジェクトでは、今後も想いをつないで「いのちの森」を増やしていきたいと考えています。